ポエムフラワー(1)

 

 

 

バラ

 

 

 

 

美しいもの

 

どこにあるのだろうか
美しいものは
この手で この手で
美しいものを
刈りとったのだろうか

心 心 心とひらいて
ひかりにふれたい

 

ユリ

 

 

 

 

 

すずらん

 

愛の音色が聞こえますか
理解することをたたえ
ゆるしゆるされるすずの音
大地に支えられ
天の恵にこたえて
かなで咲く花

 

ひまわり

 

 

 

 

 

 

 

しあわせには
たくさんすぎるぐらいの道があるという
人はみな大・小・早・遅いかあくせんくとう
行き着くところは みなおなじだろう

足がなくても 手がなくても
お金がなくても 友人がいても
しかし 天国への一歩は
何があろうとなかろうと一人で歩かなければ

だからこそどんな苦しさも悲しさも
今日より明日の方が強いのかもしれない
知恵がなければそれなりに
能力がなければそれなりに

 

チュウリップ

 

 

 

 

 

 

 

赤い柿みつめれば
窓辺は旅人
つかれきった心
おごりきった心
染まった赤を旅人かじる

 

あじさい

 

 

 

 

 

 

 

あじさいが咲き
雨でいっぱいです
この花の中に
無数の赤い傷がある
それが美しい
ここは公園です

 

かすみそう

 

 

 

 

 

 

窓辺の星

 

窓を開けると冷気が刺さる
音をたてて星が並んでいる
ラジオから第九が流れる
私は私の歌を歌いたい
誰一人 聞きてがいなくても

飢えや戦火の中であろうと
確実に
誰もが気ずかなくても
確かに
暖かく愛の星は瞬いている

 

 

 

by 妹尾一子 第十詩集 「夜汽車」

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