折鶴  

                  

幾度 季節が変わろうと

折鶴は 飛べない

 

揺れあう言葉

戦場の影は消え

原爆の香りに振るえても

降り注ぐ悲しみは

色あせた包み紙

 

八月の変わらぬ誓い

夢ではなく 溢れる約束

苦しい叫びさえ

残された風に吹かれる

鶴は飛べないままでもいい

繰り返すまいと

胸に折鶴染まる

 

 

  

 

by 西岡一子  

他の詩は「わすれんぼ」を見てね。

 

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